公務員

【元特別区職員が解説】特別区(地方公務員)主任試験の対策 2023年度版

特別区主任試験の攻略法についてお伝えします。

私は大学卒業後→東京23区(特別区)の役所に勤めていました。

過去に主任試験に合格した実績があります。

元特別区職員の私が主任試験の対策についてお伝えしていきます。

主任試験とは

一般的に大学卒業して入区した場合、5年目に受験することができます。

主事から主任になった場合、仕事内容は基本的に変わらないもののお給料が一気にアップするので受験する職員が多いです。

一般的に合格率は20%と低めではあります。

近年は労働組合からの強い要望もあり主任の数を増やしている傾向にある。

そのため合格率が半分近くになることも、、、

受験者は業務が多忙でなかなか勉強できない人も多くいるので実際にしっかり対策取ってる人は多くないでしょう。

実際私が受験したときはしっかり勉強している人が3割そこそこ勉強している人が3割、あまり勉強していない人が4割くらいだった印象があります。

勉強してきている人での合格率はおそらく半分は超えているでしょう。

しっかり対策とれば十分に合格可能性があります。

また激務部署や出世部署(人事・企画・財政)は必ず合格するという噂や4回連続では落ちない、区によっては初回の受験の合格率は低くなる等さまざまな噂があります。

これらに惑わされることなく勉強することが昇任への一番の近道です。

試験内容

試験内容は下記の通りです。
試験内容

地方公務員法

地方自治法

区に関する問題

資料解釈

論文

勤務評定

大まかに分けると、筆記論文勤務評定に分けられます。

主任試験で面接がある区は聞いたことがありません。

※勤務評定に関しては対策のしようがないので割愛します。

詳細な配分は公表されていませんが、筆記試験は足切り程度で、論文と勤務評定で合否が決まるでしょう。

筆記試験は足切り程度とは言っても手を抜けるところではありません。

むしろ試験勉強期間の大半は筆記試験に費やすことになるでしょう。

区に関する問題

区に関する問題ですが、これは対策が難しいです。

範囲が大きいので絞ることができません。

しかしそれは他のライバルも同じなので最低限の対策を頑張りましょう。

勉強法

①区報を見て新しい政策がないかチェック

あとは予算に関するデータは丸暗記しておきましょう。

②区のホームページを見て試験に出そうなところを熟読

基本的には区報で勉強するのがおすすめです。

区報で押さえて置くといいポイント

予算

世論調査

区の施設

区の新しい制度

この4つは必ず押さえて置きましょう!!

筆記試験おすすめ参考書

筆記試験では主に地方公務員法と地方自治法がメインで出題することになります。

ここを得点源にできないと安定して試験に受かるのは難しいでしょう。

これらの参考書はいくつかあります。

地方自治法でいうとここの表にあるのが定番ですね!!

商品名出版社値段
地方自治法101問学陽書房¥2,052
地方自治法250問学陽書房¥2,640
地方自治法基本問題集500問公人の友社¥3,672
地方自治法実戦150題都政新報社¥2,200
昇任試験精選問題集公職研¥2,420
いっぱいありすぎてどれをえらんだらいいのかわからないよ〜

そんな方に特別区主任試験に適した書籍をご紹介します!!

おすすめ度★★★☆☆

●「地方公務員昇任試験問題研究会」が出している地方公務員法200問と地方自治法250問

問題数がとても多く細かいところまで完璧に仕上げたい人におすすめです。

★3つから1つに分かれており基本的には★3と★2をカバーすれば良い。

答えが裏にあるのでやや見にくいのが難点です。

また文字数が多いため、文字が小さめです。

これをやれば間違いはないですが、主任試験は論文や他の択一の問題もあるため、地方公務員法と地方自治法にそこまで時間を割く必要があるかは疑問が残ります。

おすすめ度★★★★☆

「地方公務員昇任試験問題研究会」がだしている101問

問題が100問くらいとやや少ない印象ですが、その分質のいい定番の問題に絞っているため効率よく学習したい人にはおすすめです。

ただし細かい内容を突く問題は少ないためやや不安が残る印象。

おすすめ度  ★★★★★

●「都政新報社出版部」が出している実戦150問

東京都の試験や特別区管理職試験を参考に問題が作られてるので、問題がかなり良問で実践に近い形で勉強できます。

150問という問題数もボリューム的にベストです。

ただ中には過去に出題がない分野の問題があるので実際には120〜130問くらいを学習することになるでしょう。

またこの書籍のいいところは左が問題になっていて右が解説なのでとても勉強しやすいです。

私が受験したときもこの本を使って勉強していた人が一番多かった印象です。

特別区の分野の問題は東京都以外あまり関係ないため他の問題集ではあまりとりあげられていません。

地方公務員法と地方自治法を勉強する書籍はこれ以外にもいくつかありますが、特別区主任試験の場合はこれに決まりです。

東京都特別区管理職試験の過去問を参考に作られているのでより本番に近い形で勉強することができます。

こんな形で左に問題、右に解説となっています。

左下にポイントが書いてあるのもおすすめの理由ですね!

論文

論文に関してはまずやってほしいことがあります。

それは直属の上司に書いた論文を見てもらうことです。

課長に話に行きたくない、、

わかります。笑

特に苦手な上司にお願いするのはとても嫌だと思います。

しかしもうこれは必須なのでやるしかありません。

上司に論文を見せるメリット

①特別区管理職試験を突破している上司に実際に書いた論文を見てもらいアドバイスを貰える。

②上司にやる気を見せることができる。

特に①はすごい重要です。

論文は客観性が大事なので、人に見てもらうことはすごく重要です。

お金を出せばプロに添削してもらえるかもしれませんが、主任試験でそこまでする必要もありません。

ぜひ勇気を出してお願いしましょう。

最後に

最後に必要な問題集は惜しみなく購入したほうがいいです。

例え参考書に数万円使ったとしても、主任に上がれたら1,2ヶ月で元は取れます!!

私の同期ですが、お金が勿体ないといってろくに参考書も買わず試験に挑み見事に不合格になっていました。

皆さんはこういう事が無いように全力で試験に挑んでください!!

私がおすすめの参考書はこちら

主任試験論文対策はこちら↓

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