公務員

役所で出世する部署はここだ!!(元特別区職員が解説)

区役所で出世コースの部署はあるの?

私は大学卒業後→東京23区(特別区)の役所に勤めていました。

今回の記事では区役所での出世コースについてお話していきます。

区役所という組織

いきなりですが野球で例えます。

選手と監督どっちが偉いですか?

僕は巨人の坂本選手が好きだ

野球で例えると一見目立つのは選手ですが、実際の力関係はどうでしょうか?

いくら選手が上手でも監督が試合に出してくれなければ何の意味もありません。

またプロ野球に例えると監督よりGMの方が偉いわけです。

要するに大事な偉い人ほど、注目を浴びにくいです。

区役所で例えてみましょう。

住民からすれば区役所の職員とは戸籍や保険関係等の窓口にいる職員ですが、そこの組織に配置したのはどの部署でしょうか?

またそこの組織の運営に関わっている部署はどこがあるでしょうか?

代表的な出世部署3選

一般的に下記のような部署が区役所では出世コースと言われています。

企画 出世度 ★★★★★

自治体の道筋を計画し政策や業務の改善等の役割を担っています。

ここの部署が区役所の頭なので個人的には他の2つの部署より格で出世コースだと思っています。

ここの部署が優秀であるかどうかで区役所全体の評価が決まるからです。

またトップ(区長)各部署との調整をすることもあるので職員は優秀でないとやっていけません。

人事 出世度 ★★★★☆

野球で言えば監督の役割ですね。

打順や守備位置で同じチームでも強さがガラッと変わるように、職員をどこの部署に移動させるかで組織全体の力を左右します。

ただ実際に配置を決めるのは最低係長級から基本は管理職になるので一般の職員はそこまで権限はありません。

しかし人事に移動したということは、人事からこの人がほしいと思われているということなので優秀な人には間違いありませんね。

どこの部署も使えない職員には来てほしくないですからね。。。

財政 出世度 ★★★★☆

区役所の財布を管理する財政系の部署ですね。

財布を管理するといば会計系の部署もありますが、会計系の部署は決まっている支出等が適切な手続きで支払われているか管理するのが役割なので財政系の部署とは全く異なります。

どんな仕事をするのもお金がないと始まりません

例えばシステムを効率よく改修したり、業務改善のためRPAAIOCRを導入しようにも予算がついていなければ話が始まりません。

各部署の予算を配分するというのはとても重要なことなのでここに配置される職員はかなり優秀でしょう。

出世のメリットはなにか?

そもそもあなたは出世したいですか?

出世のメリットは何でしょうか?

出世のメリット

給与が増える

これは言うまでもないですね!

役職が上に行くほど給与が増えます。

特別区では一般行政職は6段階に分かれており当然階級が上がるほど給与が大幅にアップします。

職務の級主事主任係長統括係長課長部長
号給給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額
再任用職員以外の職員
1142,500196,700226,600253,100283,900368,900
2143,600198,300228,700255,400286,400371,700
3144,700199,900230,800257,700288,900374,500
4145,900201,400232,900260,000291,400377,300
5147,100203,000234,900262,300293,900380,100
6148,300204,700237,000264,600296,400382,800
7149,500206,300239,100266,900298,900385,600
8150,700208,000241,200269,200301,500388,400
9151,900209,800243,200271,500304,100391,200
10153,100211,500245,300273,800306,700394,000
11154,400213,300247,400276,100309,200396,900
12155,700215,200249,600278,400311,800399,800
13157,000217,000251,700280,700314,400402,600
14158,400218,900253,900283,000317,000405,500
15159,800220,800256,100285,200319,600408,400
16161,200222,600258,300287,600322,200411,300

決定権が増える

仕事をしているとこれはどっちのほうがいいんだろうと悩む場面が多々あるでしょう。

そんな時、一般職員は自分で決めることはできません。

最低係長級に判断を委ねることになるでしょう

出世すれば出世するほど決めれる事柄も大きくなっていくので仕事にやりがいをもてるかもしれません。

部下が増える

当たり前ですが係長より課長→部長→副区長と部下の数が増えていきます。

人事評価を決めるのは課長級からなので、課長級に態度悪くする職員は少ないと思います。

いわゆるゴマすりってやつですが、人によっては距離感を感じて嫌だという人もいますが、優越感に浸れたりするかもしれません。

また人を上手に活用することは想像以上に難しいです。家庭持ち、病気がある等職員は様々な事情を抱えています。用意に業務の指示に従ってくれない人もいますが、それを上手く課内で調整できると非常に達成感を感じます。

ここまで出世のメリットをお話してきましたがもちろんデメリットも存在します。

デメリット

管理職になると残業代がつかない

これに関しては管理職は管理職手当をもらっているのでデメリットと感じるかどうかは人によります。

管理職出ない人がすべて残業代が出るかと言われれば、予算の都合でサービス残業することは珍しくありません。むしろ確実に手当がもらえると考えるとそこまで悪くないかもしれません。

部下が問題児で大変

公務員は懲戒処分を下すことはかなり稀であり、犯罪レベルのことを犯さないとクビになりません。

職員からしたらかなりありがたいですが、その反面基本的に何をしてもクビにならないので、やりたい放題な職員が多くいます。

通常は周りに気を使い、そこまでひどい行いをしませんが、メンタル強者はそんなことお構いなしです。

民間の会社より部下の管理が難しいことは間違い無いでしょう。

議員や副区長と関わりが増えかなり気を使う。

議員は区の問題を指摘するのが仕事なので、ある程度仕方ない場合もありますが、本当に無理難題を押し付けてきます笑

区民の代表なのでどんなことでも全力で対応する必要があるため、かなり疲弊してしまう管理職も多いです。

こういったデメリットがあるため近年出世したい職員は減ってきています。


生産性上げて出世したい方はこちら↓

【最大2時間短縮】特別区職員(地方公務員)は必須?快適な作業場にするための生産性爆上げの必需品3選皆さんは早く仕事を終わらせたいと思ったことはないでしょうか。公務員に限らずサラリーマンなら誰もが思っていると思います。今回は元特別区職員のTAROが特別区職員(公務員)向けに業務が効率的に終わる生産性爆上げアイテムをご紹介します。...