公務員

【完全攻略版】特別区(地方公務員)の主任試験の論文対策

主任試験には論文が必須だけど苦手なんだよね〜

私は大学卒業後→東京23区(特別区)の役所に勤めていました。

元特別区職員の私が主任試験の対策についてお伝えしていきます。

論文の重要性について

主任試験において論文はものすごく重要です!!

というのも勤務評定は自分ではどうしようもないですし、筆記試験は足切りにしか使われない場合が多いからです。

そこで重要なのが論文です。

まずはなぜ論文が必要なのか考えてみましょう。

学力を評価するための筆記試験と日頃の勤務態度を把握する勤務評定だけで合否を決めてもいいと思いませんか?

論文にはこれら2つにはない重要なことがわかるからです。

●構想力

●判断力

●論理

●語彙力

これらの能力は答弁の資料作成住民説明会等の資料の作成、また起案文を考えるときにも重要ですよね。

まれに区民への謝罪文なんかも・・・・笑

公務員として必須のこの能力を測るために論文試験が実施されるのです!!

論文はこう書け!!

論文を書くにはまずは何について論じるのかの課題設定が必要です。

記載内容は、「あなたが考える主任の役割について論じなさい。」ですが、特定のテーマが設定された中で主任の役割が問われることもあります。

テーマ例

・係長の補佐役として区政の課題解決に取り組む上での主任の役割について

・職員のチームワークを最大限に引き出す職場環境づくりにおける主任の役割について

・職場内の若手職員を指導育成する上での主任の役割について

・職場の活性化を図る上での主任の役割について        など

課題=「あるべき姿」と「現実」との間にあるギャップ

・課題を抽出し原因を分析することで解決策が明確になってきます。したがって逆算すると、解決策を実行すればギャップがなくなり、「あるべき姿」と「現実」がイコールになるイメージです。(理論上の話ですが、、、)

論文のおすすめ勉強法

基本的に主任試験の役割についての論文を1つ書いて課長に添削してもらいます。

課長と話したくないな〜

はっきり言って課長に添削してもらわないのはありえません。

話しにくかろうが、仲悪かろうが見せに行ってください(スパルタ)

やはり課長も人間ですから、やる気をアピールするに越したことはないですし、管理職試験に合格している課長は論文の勉強もそれなりにしているはずです。

そして何より試験の採点は課長級が行うのでより実践に近い状態で教えてもらうことができます。

②添削してもらった論文を再度修正し合格可能な論文を作り上げる

③ひたすらそれを暗記する。(丸暗記でOK)

④実際に論文を書く(最低3回

※ただの紙ではなく原稿用紙を使いましょう!!

合格に近づく論文の参考書はこれだ!!

おすすめ度★★★★★

●採点者はココを見る!合格論文の鉄則  (著)地方公務員昇任試験問題研究会

この一冊は公務員主任試験の論文を書くにあたって一冊は必ず持っておきたい本です。

いきなり論文を書けと言われても何を書いたらいいかわかりませんよね?

まずはこの本に書いてある合格できる論文の例をいくつか見て、自分が書くときの参考にしましょう。

また合格論文が載せてあるだけでなく、論文の構成等についても詳しく書いてあるので非常におすすめです。

おすすめ度  ★★★☆☆

●特別区  主任主事・係長論文攻略法(著)都政新報社

おすすめ度  ★★★☆☆

この本は特別区向けに作られているのでかなりピンポイントで勉強できる本です。

論文の書き方や論文とはなんたるかは教えてくれませんが、特別区主任試験の論文例がいくつも記載されており、論文を書くのに非常に参考になります。

主任試験論文 具体例

そうはいってもどういう感じで書いていけばいいのかイメージがわかないんだよね〜

私も初めはそうでした。

そこで今回はこの記事を読んでくださっている皆様のために私が参考に論文を書いてみました。

現在、本区を取り巻く環境は大きく変化している。新型コロナウイルスの影響により、住民の生活は一変し、住民からは感染症だけでなく、経済、福祉など様々な分野における対策が強く求められている。また、依然として子育て、防災、環境などの分野のニーズも高く、住民ニーズは多様化・複雑化している。

しかし一方で長期的な経済活動の低迷により、区税などの財政状況は楽観視できる状況ではない。このような限られた財源・人員の中で、多様化・複雑化する行政課題に対応するためには職場の活性化を通じ、職員一人ひとりが高いモチベーションを保つことで仕事に精通するとともに、常に業務改善を進めていく職場風土を醸成しつつ、組織としての対応力を高めながら効率的な行政運営を行っていくことが不可欠である。その実現のため区政の最前線で区民と接し、実務の中核を担う主任が果たすべき役割は非常に重要なものとなってきている。  

職場における主任としての役割として次の3点をあげる。

 第一に係内のコミュニケーションを活発にし、係長と係員とのパイプ役になることである。自治体の業務は組織で行うものであり、業務の効率化には良好なコミュニケーションが欠かせない。そのため主任は係員の相談に乗り、業務が適切に執行されるようにアドバイスを行う。また係全体を常に見渡し、業務に課題があるときは改善に向けて係長に提案を行う。 

 第二に後輩の指導、育成に努めることである。共に明日の区政を担っていく仲間である後輩職員の育成は主任の大切な役割である。後輩職員が様々な業務に挑戦し、より多くの経験を積みながら知識を身につけられるようにOJTの視点を意識しながら取り組む必要がある。また挨拶などの積極的な声掛けをして後輩職員が質問しやすい環境を作ることで良好な関係を形成することが可能になる。

 第三に事務改善の推進役になることである。自治体の業務は前例踏襲が多く事なかれ主義となりやすい。これをさけるために、日々の業務を行う上でも前例にとらわれることなく、区民の視点を第一にとらえ常に問題意識を持って事務改善の提案を係内で行う必要がある。また業務の知識やITスキル等の自らのスキルアップを怠らないことも重要である。自らの業務知識やスキルアップをすることで幅広い視野で業務を見渡すことが可能になり、事務改善の推進に役立つためである。

 ○○年度区政世論調査では本区に住み続けたいと回答した区民は6割を超えており高い定住意向が示された。高い定住意向は区民の区政に対する期待でもある。

本区の目指すべき将来像は「世界の都市」として区民一人ひとりが真に豊かさを実感できるまちを目指すことである。。現在子育て、防災、環境など本区を取り巻く課題は山積している。しかし次世代が安心して住み続け、本区を誇れる区にすることが我々職員一人ひとりの使命である。

 私は主任として本論で述べた3つの役割を果たし、本区の理念実現のために全力を尽くす所存である。 

ざっとこんな感じです。

いががでしょうか笑

皆様の参考に少しでもなれば幸いです。

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